
私は小さな子どもたちが大好きで、都内の保育園で6年間、保育士として働いてきました。結婚して群馬に移ってからも保育士を続けるつもりだったのですが、通勤可能なエリアにTACが新店舗を開設することを知りました。体操を通じて子どもの心と身体の育成に取り組むTACなら、私のキャリアを生かせるかもしれない。体操教室という新しい世界を目指し、私はTAC籠原のオープニングスタッフとして入社しました。 ところが現場では、私の保育士としての意識が壁となりました。子どもたちを自由にのびのびと育む保育園とは異なり、TACにはカリキュラムがあり、オリジナルの運動プログラムによって子どもたちの育成をサポートします。お母さんと引き離されて泣いている子どもに、なぜ運動をさせなければならないのか。疑問や不満を抱えながら1年間、悩みました。そして、当時の店長と何度も意見交換をする中で、私はやっと気づいたんです。 TAC籠原は「教室」であり、保育所ではありません。保護者の方は我が子のために、わざわざTACに通わせています。私の役目は、運動指導員として子どもたちと向き合い、保護者の期待に健やかな心と身体の成長でお返しすること。そのことに気づいたとき、私は初めて「TACの先生」になれたのだと思います。
入社当時、私は運動が苦手でした。そのため、本社や他店舗で何度も実技研修を受け、先輩社員たちのサポートで少しずつ運動というものを体得していきました。その意味では、子どもたちと同じですね。そんな私がTAC籠原の店長となり、スタッフや外部講師とともに約300人の子どもたちの育成をサポートしてきました。子どもたちの笑顔、涙、「できた!」と喜ぶ姿。そのすべてが、この仕事のやりがい。お父さん、お母さんとは違う立場から子どもの心と身体の成長を手助けできるのは、運動指導員ならではの喜びです。 2021月、私は新しい命を授かり、「お母さん」になりました。 出産と育児のため1年余り休職した後、TAC籠原のスタッフとして復職し、2023年の春からは東京・中野のスポーツ幼稚園「TACチャイルドクラブ」で副担任として働きながら、民間幼稚園での体操指導も担当しました。そして、翌年の春にTAC籠原に戻り、2025年春から再び店長として店舗を任されています。 育児をしながら働くのは大変なことで、現在も時短勤務で店長を続けています。子どもが急に熱を出したときなどは、スタッフが柔軟に対応してくれます。TACには社員の出産・育児を支援する制度がありますが、制度以上に大きな支えとなっているのは、まわりにいるスタッフのサポートです。仲間を理解し、思いやり、力になってくれるスタッフには、店長として、そして一人の母親として心から感謝しています。
ここ数年間は、出産・育児、スタッフとしての復職、幼稚園への異動、店長への再任など、本当に目まぐるしい毎日でした。でも、そのなかで「幼稚園の先生」という夢をかなえるとともに、我が子をTACに通わせる保護者の想い、働くスタッフの気持ち、仲間の存在の大きさが身をもってわかるようになりました。 そうした気づきや経験は、店長としての私を大きく変化させたと思います。 何でも自分でやろうとせず、スタッフにゆだねる部分は信頼して任せ、みんなで店舗を育てていこう。今まで以上に保護者に寄り添い、子どもたちを丁寧に育てていこう。 籠原エリアでは競合する体操教室がいくつも開業していますが、「子どもと保護者に寄り添った、こまやかな指導とフォローアップ」はTACならではの強みだと思います。また、社員もアルバイトも、子どもたちや保護者にとっては同じ「TACの先生」です。いつか私が次の子どもを授かったときは安心して店舗を任せられるよう、自社の強みと指導員としての意識を全スタッフに浸透させ、「TACの先生」を育てていきたいと思います。 TAC籠原では現在、同じビルにある民間の保育園でも体操指導を行っています。グループの枠を越えて民間・公共の施設とも連携するTACは、社員の活躍の場もかたちも多彩。そんなTACで、これからも仕事と家庭を両立しながら夢に向かっていきます。
